2009年07月04日
借地案件【堅実不動産投資】
借地で不動産投資.
よくよく,借地事情を把握していないと,怪
我をすることがあります.
今日は,そんなお話です.
===
あるとき,借地権つきのソシアルビルが売り
に出されました.
借地の上のビルの所有者は,前所有者の破産
に伴う競売でそのビルを手に入れたそうです.
競売は,地元の人間関係までは見えませんか
ら,きっと安く買えてホクホクしていたので
しょう.
ところが,地主さん (底地権者) はできれば
その土地を返して欲しかった.
この件で前所有者とは長いこと確執があった
ようです.
このため,競売になると知るや,地主さんも
札を入れました.
しかし,落したのは,地元になんの縁もない
遠隔地の法人でした.
わずかな金額差だったようです.
地主さんのストレスは非常に大きいのですが,
旧法のためイカンともし難かった.
地主さんは,弁護士会の大御所と地元で長い
付き合いがあり,この件で裏からお力を仰い
だようです.
やがて借地権者 (現ビル所有者) も,地主か
らの種々のクレームに対応しきれず,合法的
に処理するにも,大御所の先生が無理を立て
て阻み続けた結果,力つきてしまいました.
所有者は,借地権付きビルとして売りに出し
たのです.
やがて,購入希望者が現れました.
借地物件の契約には,地主さんの承諾が必要.
しかし,承諾を下ろさない.
逃げ出したい一心の所有者は,値下げを繰り
返します.
購入希望者は次第に増えて来ます.
これらをことごとく大御所の先生が阻止しま
した.
利回りは,ついに 200 % を超えました.
===
地主が承諾を下ろさなくても,裁判所の執行
命令がとれますから,買うことはできます.
しかし
地主さん,地主さんを後援する地元の大御所
弁護士の先生.
遠隔地の地元となんの繋がりもない一介の大
家さんが,これらの方々と太刀打ちしても,
現実的に勝ち目はないでしょう.
残念なことに,弁護士の先生の中にはこうい
う方々もいらっしゃるのです.
後難を恐れ,買い手は現れませんでした.
こうして,現所有者は,テナントが自然退居
するまで持たされて,アスベストだらけの古
い鉄骨を高額の解体費を支払って解体し,更
地にして返却せざるを得ませんでした.
===
運良く上手に運営している間は,良いのです
が,底地権者,借地権者の状況などいつどう
変わるか判りません.
たとえ,地主さんとよい関係が続いていても,
相続があれば相続人と,借地人の関係は新た
に築き上げないといけません.
あれやこれや...
借地は火種のもと.
底地は買い取った方がよろしいようで....
vitto
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/122767215
この記事へのトラックバック
http://blog.seesaa.jp/tb/122767215
この記事へのトラックバック




競売の物件を見ると怖いなとは思っていましたが
小職も相場下限のお勉強のため、競売物件情報は良く見ております。
借地モノ、怖いですね…
やはり、人と人の信頼関係が一度崩れてしまうと、とんでもないことになってしまうんですね。
そういう小職の実家も旧借地。
底地買いしてあげたくなってきました。
まだまだそんな財力ないですけどww
そうですね.借地は地主さんの意向がかなり反映されます.
競売の借地権は,事情がよくわかる場合に限った方がよいでしょうね.
借地は,実需の場合は怖くないのではないでしょうか.良い値で買い取っておけるのでしたら,そうした方がよいと思います.
リスクも、もの凄く高いのですね。
徹底的に勉強してみようと思います。
事情がわかり,知識があれば怖くはないのですが,事情がつかめない借地は止めた方がよいですね.